前回のブログでは、コーキング工事と軒天塗装について詳しくご紹介しました。

👉 前回のブログ：高崎市で外壁塗装工事②｜コーキングと軒天塗装で見えない部分を整えます

今回はいよいよ、外観の印象を大きく左右する**外壁塗装工程（下塗り・中塗り・上塗り）**についてご紹介します。

外壁塗装は「色を塗る作業」と思われがちですが、実際には下地処理から仕上げまで、すべての工程がつながっています。

どこか一つでも省略してしまうと、耐久性や美観に大きな差が出てしまいます。

◆外壁下塗り｜フィラーで下地を整え、塗料の性能を引き出します

外壁塗装の最初の工程は下塗りです。

今回の現場では、下塗り材としてフィラーを使用しています。

フィラーは、

・外壁表面の細かな凹凸を埋める

・既存塗膜と上塗り塗料の密着性を高める

・仕上がりを均一にする

といった重要な役割を持っています。

高崎市は夏と冬の寒暖差が比較的大きく、外壁が伸縮を繰り返しやすい地域です。

下地が整っていない状態で塗装を行うと、数年後にひび割れや塗膜の浮きが発生する原因にもなります。

ローラーの動かし方や塗布量を調整しながら、外壁全体を均一に仕上げていきました。

この下塗り工程を丁寧に行うことが、最終的な耐久性に直結します。

外壁下塗り

◆中塗り｜ラジカル塗料で耐候性を高めます

下塗りがしっかり乾燥した後、中塗り工程に入ります。

今回使用した上塗り材は、ラジカル制御型塗料です。

ラジカル塗料は、紫外線による劣化因子（ラジカル）の発生を抑えることで、

・色あせしにくい

・塗膜が劣化しにくい

・美観を長く保ちやすい

といった特長があります。

中塗りでは、最終的な色味のベースとなる塗膜を形成していきます。

塗りムラや塗り残しがないよう、ローラーの重なり幅や塗装スピードを意識しながら施工しました。

この段階で塗膜の厚みをしっかり確保しておくことで、次の上塗り工程が活きてきます。

◆上塗り（アクセント部分）｜2色使いで立体感のある外観へ

今回の外壁塗装では、白をベースカラーとし、玄関まわりの1階部分にアクセントカラーを入れた2色仕上げを採用しました。

アクセント部分は、色の切り替えラインが目立ちやすいため、

・養生の精度

・塗り分けラインの直線性

・塗膜の厚み

に特に注意が必要です。

単色仕上げと比べ、2色施工は一手間増えますが、建物全体にメリハリが生まれ、重厚感とデザイン性が高まります。

玄関まわりは来客時にも視線が集まりやすい部分のため、細部まで丁寧に仕上げました。

◆外壁上塗り｜仕上げで耐久性と美観を完成させます

最後に行うのが、上塗り（仕上げ）工程です。

中塗りで作った塗膜の上に仕上げ塗装を重ねることで、色ムラを抑えながら、外壁全体の見た目と保護性能を整えていきます。

上塗りでは、

・ローラー目が不自然に残らないか

・塗り継ぎ部に段差が出ていないか

・日当たりによる見え方の差が出ていないか

といった点を確認しながら進めます。

白をベースにした外壁は清潔感が出やすい反面、わずかなムラも目立ちやすいため、塗布量とローラーの運びを一定に保つことが大切です。

また、玄関まわりのアクセント部は建物の印象を決めるポイントになるため、ラインや色の見え方まで丁寧に仕上げました。

◆外壁塗装は「工程の積み重ね」が品質を決めます

今回ご紹介した下塗り・中塗り・上塗りは、どれか一つでも欠けてしまうと、本来の性能を発揮できません。

特に高崎市のように、

・夏の強い日差し

・冬の冷え込み

・季節ごとの寒暖差

がある地域では、塗料の性能だけでなく、施工の丁寧さが仕上がりを左右します。

見た目だけでなく、「長く安心して住める外壁」を実現するため、一工程ずつ確実に施工を行っています。

※今回のブログは、

「高崎市で外壁塗装工事」シリーズ③の記事です。

これまでに、

① 高崎市で外壁塗装工事①｜劣化診断とカラーシミュレーションから始める塗装計画

② 高崎市で外壁塗装工事②｜コーキングと軒天塗装で見えない部分を整えます

についてご紹介してきました。

今回はその続編として、実際の**外壁塗装工程（下塗り・中塗り・上塗り）**の様子をお伝えしています。

順にご覧いただくことで、塗装工事がどのような流れで進んでいくのか、よりイメージしやすくなるかと思います(^^)

◆担当者より｜仕上がりで意識したこと

今回の外壁塗装では、「きれいに見えること」だけでなく、数年後も同じ印象を保てるかどうかを意識して施工を進めました。

特に白を基調とした外壁は、施工直後はどの現場でもきれいに見えます。

だからこそ、下塗りの段階から塗膜の厚みや下地の状態を細かく確認し、中塗り・上塗りでムラが出ないよう、一つひとつの工程を大切にしています。

完成後は見えなくなる部分も多いですが、そうした工程の積み重ねが、数年後の外壁の状態に差として表れます。

お引き渡し後も安心してお住まいいただけるよう、今回も丁寧な施工を心がけました。