前回の記事では、施工前の劣化診断やカラーシミュレーション、高圧洗浄までの工程をご紹介しました。

👉前回のブログ：高崎市で外壁塗装工事①｜劣化診断とカラーシミュレーションから始める塗装計画

今回はその続編として、**建物の防水性と耐久性を支える「コーキング工事」と、外観の印象にも大きく関わる「軒天塗装」**の様子をお伝えします。

どちらも完成後は目立ちにくい部分ですが、住まいを長く守るためには欠かせない重要な工程です。

◆外壁目地のコーキング工事｜工程ごとに確認しながら防水性能を高めます

既存コーキングの状態を確認し、下地を整えます

最初に行うのは、既存コーキングの状態確認と下地の調整です。

劣化したコーキングは硬くなり、外壁との間に隙間ができていることもあります。

この状態のままでは、新しい材料を打ち替えても十分な耐久性は期待できません。

古いコーキングを撤去し、目地内部をきれいな状態に整えることで、次の工程につながる下地を作っていきます。

養生を行い、仕上がりを左右する準備をします。

オートンイクシードを充填し、防水層をつくります

養生と下準備が整ったら、オートンイクシードを目地に充填していきます。

この材料は高い耐久性と柔軟性を持ち、外壁の動きに追従しやすいのが特長です。

隙間ができないよう、空気を噛まないことを意識しながら、一定のスピードで均一に打ち込んでいきます。

この工程が、防水性能を確保するうえでの要となります。

ヘラで押さえ、密着性と見た目を整えます

最後にヘラを使って表面を押さえ、コーキング材を目地内部にしっかり密着させます。

同時に表面を整えることで、防水性だけでなく見た目もきれいに仕上がります。

完成するとシンプルに見える部分ですが、こうした工程を一つずつ丁寧に行うことで、雨水の侵入を防ぎ、外壁塗装全体の耐久性を高めることにつながります。

コーキング施工後｜目地全体を均一に仕上げました

こちらが、コーキング施工後の状態です。

ヘラ押さえを行い、目地内部までしっかり材料が行き渡るよう仕上げています。

表面が均一に整うことで、見た目がすっきりするだけでなく、雨水の侵入を防ぐ防水性能も安定します。

完成後は目立たない部分ですが、こうした工程を丁寧に行うことが、外壁塗装全体の耐久性を高めることにつながります。

◆オートンイクシードを使用｜耐久性を重視した材料選定

今回のコーキング工事では、オートンイクシードを使用しています。

オートンイクシードは、一般的なコーキング材と比べて耐久性が高く、長期間にわたって柔軟性を保ちやすいのが特長です。

外壁は季節や気温差によって伸縮を繰り返します。

その動きに追従できるコーキング材を使用することで、ひび割れや剥離のリスクを抑え、塗装後の状態をより長く保つことができます。

◆軒天塗装｜湿気がこもりやすい場所だからこそ丁寧に

続いて行ったのが、軒天塗装です。

軒天は、屋根の裏側にあたる部分で、雨や直射日光を直接受けにくい反面、湿気がこもりやすい場所でもあります。

そのため、外壁とは異なる視点で塗料や施工方法を選ぶ必要があります。

◆水性型艶消し塗料を使用｜落ち着いた仕上がりに

今回の軒天塗装では、水性型の艶消し塗料を使用しました。

艶を抑えた仕上がりにすることで、外壁とのバランスが取りやすく、全体的に落ち着いた印象になります。

また、水性塗料は臭いが少なく、施工中や施工後も安心してお過ごしいただきやすい点も特長です。

◆軒天塗装のポイント｜ムラを防ぎ、均一に仕上げる

軒天は上向きの作業になるため、塗料の含み具合やローラーの動かし方に注意が必要です。

塗料を付けすぎると垂れやムラの原因になるため、適量を保ちながら丁寧に塗り進めていきます。

換気口まわりなどの細かな部分も、刷毛やローラーを使い分けながら仕上げました。

こうした部分を丁寧に仕上げることで、完成後の印象が大きく変わります。

◆見えない部分こそ、住まいの寿命に関わります

コーキングや軒天は、普段の生活では意識することが少ない場所かもしれません。

しかし、これらの工程を丁寧に行うことで、雨水の侵入を防ぎ、建物全体の耐久性を高めることができます。

外壁塗装は「色を塗る工事」というイメージが強いですが、実際にはこうした下地や付帯部分の処理が仕上がりと持ちを左右します。

※今回のブログは「高崎市で外壁塗装工事」シリーズの②です。

前回の記事とあわせてご覧いただくことで、工事全体の流れがより分かりやすくなります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今回の施工内容が、今後塗装工事をご検討されている皆さまにとって、少しでもご参考になれば幸いです。